たとえ出会いがお見合いだったとしても、 付き合ってまだ2か月、という短さであったとしても、 別れは辛く寂しいものですよね。 高学歴で背が高く、年収もそこそこある会員A男は、とてつもなく自分に自信がなく、 (おそらく両親が褒めて育てなかったのでしょう) タイプでない女性とは普通に話せるのに、好みの女性の前では緊張のあまり話せない、という何とも不器用男で(汗) それ故に『自分がいいなぁ~と思う女性からは好かれず、そうでもないと思う女性からは好かれるんです。』と言って嘆き、悲しんでおりました。 でも努力家で素直なA男は、仲人の私のアドバイスもよく聞き、また素直に実践もしていました。 その甲斐あってか、婚活はじめて6か月過ぎた頃、彼にも春がやってきたのです。 ちなみにA男のタイプは、細くて綺麗でお洒落で、仕事バリバリの前向きな女性。 まぁ大体の男性が好きなタイプですね(汗) 今までならお見合い後の初デートで終了、となるパターンでしたが、この時は違ってました。 理由は、お相手女性の結婚に対する本気度と言いましょうか、覚悟があったからだと思います。 アラフォーの彼女は両親を亡くされてましたし、一人っ子さんでしたので、 『良い人がいたら・・・』なんて呑気なこと言ってられなかったのでしょう。 3歳年下のA男と出会う前、既に40人の男性とお見合いされていたようです。 2度目のデート時に「A男さんは本気で結婚を考えて活動されてますか?私と真剣交際を考えられますか?」 と質問され、A男はタジタジになったそうです。 しかし、反対にそれがA男にとっては心地良かったのでしょう。 元々気の強いタイプが好きなA男でしたので、好みの女性から(ここが肝心)、ハッキリ交際について意見を求められ嬉しかったようです。 そして順調にデートを重ね、A男の賃貸している部屋に彼女を招き、(ちなみに、お見合いからの真剣交際なので、男女関係はない健全なお付き合いです)結婚への意識を高めていた二人でした。 この流れなら『来月には成婚退会までいくわね!』そう言って、私も彼女の仲人さんも喜んでいたその矢先です。 ある問題が発生したのです。 「結婚したら妊活したいです!」と、彼女から切り出され、事は一変したのです。 『結婚して子供が欲しい!』そう思うことは全く不思議ではありません。いや男性にとっても喜ばしいことだと思うのですが、A男の場合は違っていました。 「もう40歳になろうとしているというのに、妊活までして子供を産むのはどうなんだろか?自然に授かるなら、それはもちろん産む方向で考えるけど、無理して頑張ってまでは自分は望まない。」と。 確かにA男の言ってることは判ります。 妊活ってお金も時間もかかるし、痛みや辛さでメンタルもやられるといいますからね、しかも彼女は42歳。これから結婚して妊活となると43歳スタート。元気な子供を授かる確率は非常に難しい年齢です。妊活の辛さから離婚になる夫婦も多いと聞くだけに、私も安易に『頑張ってみたら?』、なんて言えませんでした。 しかし女性は「努力もしないで諦めてしまうのは違うと思います。」と反論。 はぁ~確かに。彼女の意見もわからなくはない。 こうなると、価値観の違いとしか言えません。 そしてこの問題から良縁の風向きは一気に変わり、 「すべてに自信がなく男らしくない。前向きでなく後ろ向き。そんな人と結婚は無理なので、交際終了でお願いします。」 と仲人を通して、彼女から別れの連絡が入ったのです。 確かにA男は自分に自信のない男です。しかしそこは彼女も最初からわかっていたはず。 彼女は、A男より年収の高い40代の男性と沢山お見合いするも、皆おじさんぽく見えてダメだった。 だから年収は平均的だけれど、威圧的でなく、年上で気の強い女性の言うことも口答えせず聞き入れる、そんな気弱なA男に惹かれたのでは? 『ちょっとひどくない?!』どうしても自分の会員ひいきになってしまう私ゆえ、少しムカつきました。 そしてA男自身も、 「そんなに子供欲しいなら、なんでもっと早く行動しなかったんでしょうか?42歳になって一緒に妊活考えられない人とは結婚考えられない、といわれても僕も無理ですよ。」と。 たった数日前まで、お互いに結婚を意識する相手だったのに。 お互い夢を見始めていた頃だったのに。 それがたった一つの問題で、あっという間に『信じられない!むかつく!』 そんな相手へと変わってしまった。 でもこの価値観の違いはどうしようもない。 だからこの二人のように、 相手をののしり、「もう二度と顔も見たくない」そう言って嫌いになって良いと思う。 イヤそうあるべきだ、と思う。 何故なら次へと進めないから。 価値観が違うものは仕方がない、上手くいかないものは仕方がない、 ご縁の人ではなかったのだから。 ご縁の無い人のことは、さっさと忘れて真のご縁を見つけ出す。 これが結婚相談所エンジェル・ユウの方針です。 『別れても好きな人』そんな歌が昔流行りました、 よく考えるとこの題名、ストーカーのセリフみたいです(笑) 過去に縛られ、過去の思い出に浸り、夜になると涙をこぼす。 自分があの時こうしていたら、と想像し過去に戻ってやり直したくなる。 でも、たとえタイムマシーンで過去に戻ってやり直しても、結果は同じだと思います。 何故なら、その人とは赤い糸で結ばれていないからです。 辛い経験は、その人と出会う為のプロセスなんです。 過去を振り返るのは、同じ失敗をしない為の復習の時だけです。 私はA男に『別れたら次の人。前向きに頑張っていこうね、私も頑張るから!』 そう伝えると、 A男もまた、『はい勿論です。頑張りますよ!』とスッキリした表情で答えてくれました。 A男の成婚ストーリー、年内に書いてみせます。 乞うご期待くださいね(笑)